刀剣乱舞という刀剣を擬人化したブラウザゲームの二次創作界隈で発生した問題です。

2015年2月頃から、プレイヤーキャラクターである審神者(作中ではセリフなし、容姿等の設定もなし)が刀剣男士に理不尽な暴力を受けて殺害されたり、命からがら逃れた後に刀剣男士に復讐・制裁・断罪などを行う作品が流行し始めました。
上記のような傾向の作品はPixivで別の意味で使われていたブラック本丸タグを乗っ取る形で原作タグをつけて投稿され始め、瞬く間に広まり、Pixivのランキングは上記のような作品群で埋め尽くされました。

それだけならまだよかったのですが、上記のような作品群には必ずと言っていいほど制裁希望タグや刀剣男士sageタグがつき、コメントは一言で表すと「刀剣男士プギャー」「刀剣男士ざまぁ！」というような内容で溢れていました。もちろん原作では刀剣男士は審神者に斬りかかってくることもなく、断罪されたり制裁を受けたりするような非は一切ありません。ですが刀剣乱舞を未プレイの作者が流行に乗ってこうした作品を粗製濫造し始めたために、原作への誤解が一気に広まりました。
そのため、現在でも多くの作品が「主人公が突然黒塗りの車に乗った政府の人間に拉致同然に連れて行かれ、家族を人質に脅され、いやいやながらに審神者になったところで元ブラック本丸に放り込まれて刀剣男士から暴行を受けるところから始まる」ものになっています。これは未プレイで書いている作者が多いためです。

詳細な流れに関してはPixiv大百科のとうらぶヘイト創作問題の項目に詳しく乗っているので省きますが、今回の問題を簡単にまとめると、

• 「刀剣乱舞」タグ使用で上記のような元ブラック本丸に放り込まれる話が原作キャラクターへの中傷タグ・コメントつきで数多く投稿され、ランキングを埋め尽くしていたこと
• 「ブラック本丸」タグを「元ブラック本丸」作品に乗っ取ってしまったこと
• 「NTR(寝取られ)」タグを乗っ取って「本丸乗っ取り」作品が投稿されるようになったこと
• せめて住み分けをと考えたユーザーが今回の作品群について、かつて冬ちゃん騒動と呼ばれたヘイト創作大流行の流れに酷似していたためにヘイト創作タグをつけるように言い出したことから発展し、なぜかヘイト創作とは無関係な作品までヘイトの意味も分からずにお守り代わりにとタグ使用を始めてヘイト創作タグを乗っ取ってしまったこと
• その後「元ブラック本丸もの」や「本丸乗っ取りもの」が夢小説の中でも特殊嗜好に位置づけられる「嫌われ」「傍観夢」の進化系であることが判明したのちも作者たちが住み分け(適切なタグ付け、注意書きやワンクッションの設置)に抵抗を続けていること
  
• 上記のような流れに対して注意を呼び掛けた善意の第三者が大勢Pixivのアカウントを停止されたこと

というようなことになります。
簡単に言えば「刀剣乱舞ジャンルでは刀剣男士が中心の原作沿い作品以外はすべて原作タグではなく作品傾向別の住み分けタグ(刀剣乱腐/刀剣乱夢/創剣乱舞)を使うか作品名タグ自体をつけないようにして、追加でキャラタグやカップリングタグ、作品傾向タグなどを入れ、特殊嗜好に関しては注意書きを入れたりワンクッションを入れたりするのがマナーであるのに対し、何故かマナーを守りたくないと抵抗する作者・読者たちが暴れている問題」です。

私はPixiv大百科のほうで触れられている「タグ乗っ取り行為などへの注意喚起を個別に呼びかけしていたら通報によりアカウントが停止された者」のうちの一人です。
現在も刀剣乱舞ジャンルで活動しており、オフラインでの同人活動も行っています。キャラクターへの愛着もあり、特に暴言を吐くこともなく丁寧に住み分けを呼びかけてきました。
専用のアカウントを使用していましたので、今回のアカウント停止は間違いなく問題になっている作品傾向を好む作者・読者からの通報によるものだと断言できます。

Pixivでは活動を制限されているため、仕方なく個人でブログを開設することにしました。
作者の方はよく「直接注意してくれれば」と言いますが、私は直接注意を呼び掛けてアカウント停止になったので、もうそうした活動はしません。

ブログ上で何が問題なのかを説明し、問題のある作者に関してはタグ・キャプションについて具体的に問題点を指摘します。削除依頼は作者本人からのみ受け付けるものとしますが、指摘に対して理解していること・タグやキャプションの整備をすることが条件です。削除を希望する方はお名前・作品URLを添えた上で「何が問題だったのか」を自分の言葉で説明したコメントをつけてるか、画面左側のプロフィール欄にある手紙アイコンからメッセージをください。そちらを拝見した後、改善されている作品については記事を非公開にします。